今や企業のマーケティング活動において必要不可欠なチャネルとなっているInstagram。現在、Instagramマーケティングにはインフルエンサーマーケティングやプレゼントキャンペーンなど様々な施策が存在している事は既にご存知の方が多いと思います。
しかし、アカウント運用において日々の投稿をどのように設計するかご存知の方はそれほど多くなのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日々の投稿の設計パターンである、「HP」型と「メディア」型をご説明しつつ、弊社メディア型アカウントSucleで得た知見を基に「メディア」型のアカウント運用のコツをご紹介していきます。
目次
インスタにおける「メディア」とは?
インスタのアカウントは種類で見た時に、大きく分けて2つに分けることができます。弊社ではそれぞれ「HP」型と「メディア」型と呼んでいます。
この両者の違いを具体例を上げながら説明していきます。
HP型
HP型のアカウントでは、読んで字のごとく、HPのようなアカウントであることが特徴と言えます。一口に「企業のアカウント」と言われた時には、このタイプのアカウントを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
HP型のアカウント運用においては、
・一目で商品が分かる写真であること
・統一されたブランドの世界観を表現すること(トンマナ)
などがポイントとしてあげられます。
その為、HP型アカウントははその特徴から、メーカー(ブランド)様との相性が良いと言えます。
メディア型
メディア型のアカウントでは、HP型で見られる商品やブランドイメージ訴求とは異なり、情報による訴求がメインとなります。
その為、メディア型アカウントでは、
・ユーザーにとって有益なコンテンツの選定
・情報を視覚的に伝わりやすくする為の工夫(文字入り投稿、動画投稿など)
が大切になります。
また、企業が伝えたい商品、サービス等のメッセージはストーリーによるものがメインになる為、フォロワー数が重要になってきます。
どんな企業がインスタでメディア型運用をするべき?
では、上記の違いを踏まえた上で、どのような企業がメディア型を運用するべきなのでしょうか?
それは、無形商材を取り扱う企業全般です。
無形商材の場合、画像投稿が主体のインスタではユーザーに商品の特徴などを強く伝える事ができない上、投稿の拡散も難しくなり、結果的にフォロワー獲得にも失敗するという連鎖に陥ってしまいます。
しかし、
- ターゲット層のユーザーが求める情報をメディア型のアカウントで投稿、フォロワーを獲得
- その獲得したフォロワーに対して、自社が発信したいサービスの情報をストーリーなどで投下
することで、上記のような問題が解決されます。
また、アカウントの情報に興味を持っているフォロワーを獲得できるため、企業サイドが投下する情報もより響きやすくなります。
Sucleから学ぶインスタメディア運用のポイント
では、このようなメディア型のアカウント運用におけるポイントはなんでしょうか?
ここでは弊社のメディアアカウントSucleで得た知見をもとにご説明していきます。
ポイント1:コンセプト設定
最も重要かつ最も難しいのがこのコンセプト設定です。このコンセプトが定まり切っていないと、投稿するコンテンツや情報にバラつきが生じてしまい、アカウントの認知、フォロワー獲得に繋げることが出来ません。
このコンセプト設定を行う上では、
①ターゲットとなるユーザーのペルソナをしっかりと把握する
②目標のフォロワー母数を狙えること
③自分たちが大切にしている事や想いをしっかりと落とし込む
の3点が重要です。
①に関しては、獲得したいユーザーのペルソナを把握することによって、どのような情報を投稿していくかが明確になります。
②に関しては、そのコンセプトに対して十分な数のターゲットが存在するかです。
③に関しては、意外に思われる方も多いかもしれませんが、アカウントのアイデンティの確立においてとても重要です。また、これによってコンセプトに共感するユーザーが生まれればアカウントのファンを獲得することが出来ます。
ポイント2:トレンドキャッチ
メディア型のアカウントでは、ターゲットとなるユーザーの知りたい情報を投稿することがとても重要です。その為トレンドのチェックとキャッチアップは怠らずに行いましょう。
以下の記事にて、Sucle編集部のトレンドチェックルーティンを詳しく紹介しています。
ぜひ合わせてご覧ください。
記事「インスタ担当必見!Sucle運用者のトレンドチェック・ルーティン」
ポイント3:ユーザー目線での情報発信
メディア型で重要なポイントとして、受け手(投稿を見た人)が視認性に優れた投稿をする事が重要です。
Sucleでは投稿を上記のように、文字入れた雑誌風に変更したところフォロワー増加率が上昇しました。文字を入れる際はフォントを揃える、などテイストの統一を行う尚良いでしょう。
他にも、日々の投稿を分析することによって、投稿の方向性を微修正していく事が可能です。
しかし、「インサイト数値のどの数値を見たらいいかわからない」「インサイト数値を参考にどのようにPDCAを回せばいいかわからない」という方もいらっしゃると思います。そのような方は、別記事にて実際の事例を交えながら数値分析の方法を解説しておりますので、合わせてご覧ください。
【番外編】インスタのメディア型運用は難しくなっている
このようにメリットの大きいメディア型アカウントですが、デメリットも存在します。それは運用難易度の高さです。
近年行われた、アルゴリズムをアップデートによって、滞在時間の増加や保存数などが評価される傾向が顕著になりました。アルゴリズムから高い評価を受けた投稿は発見タブに表示されやすくなり、多くのユーザーへの拡散が可能になります。
その為文字入り投稿を用いたメディア型のアカウントは急増し、乱立状態にあります。
詳しくは弊社代表の大槻がnote「2021年のInstagram動向予測」にて解説しております。
こちらも合わせてぜひご覧ください。
まとめ
本記事では主に「メディア型」のアカウントについての説明をしてきましたが、現在はメディア型アカウントが乱立している為、運用する際は、十分な戦略設計や投稿に関する仮説を繰り返し行う必要があります。
メディア型アカウント運用の際は本記事を参考にして頂けますと幸いです。
また、弊社では、アカウント運用代行だけではなく、インフルエンサーマーケティングやSNS広告運用など、Instagramマーケティングをサポートする様々なサービスをご提供させていただいています。
よりInstagramマーケティングに力を入れて取り組みたい企業様はいつでもお問い合わせフォームよりご連絡ください。