この事例の成果
- 全4回のコンサルティング講座を実施
- 再生回数14.5万回を記録した投稿が生まれた
株式会社FinTは、株式会社不二家のSNSアカウントにおけるコンサルティングのご支援をさせていただいております。今回は同社のSNS運用を担当する土橋様、西尾様、瀧澤様と、株式会社FinT 担当ディレクター村井に、FinTの知見を活かしたSNSコンサルティングについて取材しました。
(取材:株式会社FinT 広報担当石原里奈)
本日はよろしくお願いします!まずは不二家について、会社や事業の概要を教えてください。
土橋様:不二家は1910年(明治43年)に、創業者・藤井林右衛門(ふじいりんえもん)が横浜・元町に小さな洋菓子店を開いたところから始まりました。現在は“ママの味”で知られる「ミルキー」や「カントリーマアム」などのお菓子・食品の製造・卸売り、またケーキなど洋菓子の製造・販売のほか、レストラン運営等を行っております。
続いて、皆様の担当業務をお聞かせいただけますか?
土橋様:私は経営企画室の広報IR部・広報室に所属しております。業務内容としては、メディア対応全般から、プレスリリースの作成、SNS運用の取りまとめおよび企画・校正などを行っています。SNSの運用に関しては、事業部の垣根を越えて、各部のSNS担当者がチーム一丸となって推進しております。
西尾様:私は菓子事業本部マーケティング部で宣伝・販促を担当しており、CM・キャンペーンの企画、進行を行っています。SNSでの発信や企画・構成、原稿作成等もその一環となります。
瀧澤様:私は洋菓子事業部マーケティング部で、CM・キャンペーン周りを担うほか、店舗の販促物(ポスター・チラシ)やノベルティ、プレゼントキャンペーンの企画・制作に加えて、SNSの企画・校正、原稿作成および写真撮影を担当しています。
ありがとうございます。それでは、今回FinTにSNSコンサルティングをご依頼いただくに至った当初の目的や課題感などについて教えてください。
土橋様:お話しした通り、SNS運用は各事業部の担当者たちが主体となって行っているのですが、PDCAによるフレームワークで改善させていくサイクルを上手く回せていなかったんです。媒体のアルゴリズムを理解したうえでKPIを適切に設定し、クリエイティブの方針を固めるなど、まずは不二家のSNS運用体制を整備するところが喫緊の課題でした。
とりわけ最大の悩みだったのは、各部から担当者が集まるため関わる人数が多く、クリエイティブの統一性がとれていない点。不二家としてもクリエイティブの質に力を入れていきたくてInstagramの注力に踏み切ったため、何とかしなければという焦りがありました。
中でも、FinTさんにご依頼する決め手となったのは、これまでのご支援実績はもちろん、やはりコンサルティングの内容。コンサルティングを受けてその場限りで終わり…ではなく、コンサルティングを受けたメンバー1人ひとりがしっかりと知識を身につけ、継続的にPDCAを回しながら運用していく展望を持つことができたのが最大の理由です。
ありがとうございます。では実際の取り組みについて、FinTとしてどういった施策をご提案し、実行したかを具体的に教えてください。
村井:不二家様にはSNS運用を行う専門の部署がなく、そもそものSNS運用に関するノウハウや知見が不足しているという課題を伺っておりました。これを解決すべく、全4回のコンサルティング講座を実施。最終的には、不二家様ご自身で投稿の勝ちパターンを見つけ、PDCAを回していただける体制を整えることをゴールに設定しました。
具体的なコンサルティング内容としては、まずはインサイトの見方のほか、アルゴリズムや運用ルールの理解などの基礎的な知識に関する講義を行いました。
また、クリエイティブの撮影手法に関する要望が多かったため、撮影方法や構図、手段のインプットを実施。さらには、各投稿に対するフィードバックを行い、それを元に改善点を考えていただいたり、Instagramの各種機能(リール、ストーリーズ、まとめなど)の使いこなし方等をレクチャーしたりなど、講義を1カ月に1回のペースで実施しました。
全4回のSNSコンサルティングを受けて、不二家様が得られた気づきや学びがあれば教えてください。
西尾様:私自身、クリエイティブは撮影当日にその場で考えて撮る…といった感じで計画性はあまりなかったのですが、コンサルティングを受けてからは、事前にどう撮影を行うべきかを考える癖がつくようになりました。撮り方のほか、小物の配置や構成の考え方などを教えていただいたので、撮影前の準備ができるようになり、撮影時もスムーズに行なえるフローがとれるようになりました。
クリエイティブのレベルとしても、以前に比べて上がったように感じており、個人的にも撮影に対するモチベーションが上がりました。このモチベーションの面も、フォロワーの反応やインプレッションなどの数値に反映され、良いサイクルができていると思います。
瀧澤様:洋菓子事業部のメンバーは、私も含めて写真がワンパターンになりがちで、いろいろと手探りで進めている状態でした。コンサルティングの内容を通して、扱う商品に最適な色の選択や小物の配置、背景などの要素を、感覚的な側面に頼らずに、過去のインプレッションなどのデータをもとに学べた点が良かったと感じています。
また、各投稿の反応の良し悪しの結果や理由が一覧で見られるようになったことも、「次はこう撮ってみよう」という気持ちが生まれたりなど、メンバー全体のやる気アップにつながったと思います。
FinTのSNSコンサルティングを受けて、自社主導で実践した中で成功事例はありましたか?
土橋様:これまではリール投稿作りなどに取り組めてこなかったのですが、そうした部分にまで積極的に挑戦し始められたことが1つあります。最もInstagramで推移したものの中には、再生回数14.5万回を記録する「快挙」と呼べるような投稿も生まれました。担当者からも「難しかったけれど、教えていただいた内容を活かすことができた。頑張って良かった」といった声があり、非常に素晴らしい実績を残せたと思います。
また、タレントを起用して投稿を行うケースもあるのですが、どうしても通常の投稿ではタレント起用の投稿ほど数字を伸ばせないなど、投稿による反応の差が起きていました。ですが、コンサルティングを受けてからはタレント起用の投稿以外でもしっかりとリーチやインプレッションを伸ばせるようになってきています。
瀧澤様:撮影に関しては、担当者によるクリエイティブのばらつきが少なくなったのを実感しています。「こういう投稿の反響がいいから踏襲してみよう」と意識するようになりましたし、村井さんに教えていただいた通り、撮影前に参考画像を探すようにもなりました。メンバー1人ひとりがそうしたレギュレーションに似たことを実践できるようになり、足並みがそろってきたなと。
西尾様:これまでは、撮影時の小物もそこまで強くこだわっておらず、会社にあるものを使って撮影することも多かったのですが、「このアイテムを買い足してクオリティを上げよう!」といった気持ちの変化も生まれました。ほんのひと工夫で少しでもクオリティやフォロワーの反響が変わるなら、その方が嬉しいし、コストパフォーマンスもいいですよね。
また、撮影の得手不得手もあって担当者ごとにクリエイティブのばらつきがあったのですが、それぞれが標準またはそれ以上に…と成長できているように感じます。
SNSコンサルティング前後で、不二家様のSNS運用に対する体制や意識の変化があれば教えてください。
土橋様:広報と各事業部担当者とのやり取りの中で、広報からの修正点をお戻しするときなど、どうしてもその内容には感覚的な部分や個人的な視点で行っていた側面があり、そこに確固とした根拠があるかと問われると、正直あまりなかったと思います。
今回、私たち広報に加えて、実際にSNSの企画・構成、コンテンツ制作を担う担当者も一緒にコンサルティングを受けたことで、1人ひとりのスキルが上がっただけでなく、広報として修正依頼を出す際の根拠が明確になり、改善に向けた指標として共通認識を持てるようになりました。
また、個人的に良いと感じたアドバイスは、各月の投稿を原稿や撮影素材含めて1つのファイルにまとめる管理方法。他の人の投稿を見て参考にするのはもちろんなのですが、それ以上に投稿の一体感が強まったというか…フォロワーに「商品の良さを届けるために」という根本の部分を、それぞれがさらに踏み込んで考えられるようになったと思います。
西尾様:これまでは、新商品の発売に合わせて投稿を作るみたいな、「数をこなしていく」側面も正直あったかもしれません。
今は、「この商品の良さはどうしたら伝わるのか」 「こうしたら皆に見てもらえるのでは」と、受け取り手の方に商品の魅力を伝えるための方法をメンバー全員が考えているように感じます。
瀧澤様:同じく、メンバー全員が「商品の魅力を伝えられる写真とは」を自然と意識できていると思うんです。本当に全体のモチベーションやレベルアップにつながったなと。
コンサルティングを受けてから、メンバー間でも「コメントがたくさんついたね」などの会話が増えました。こうした話題で盛り上がったり、実際に数値が改善したりすることは、お互いを切磋琢磨する要素になるのだなと痛感します。
クリエイティブ制作に関して、感覚的だった部分を体系的に言語化し、全体共有できることは運用体制を整えるにあたって非常に重要ですよね。特に不二家様のように、お菓子などの食品を撮影する際の大事なポイントはありますか?
村井:やはり「おいしそうに見えるか」が最重要ポイント。コンビニなどの店頭で買えるもので、身近かつ手軽に入手できるものだからこそ、「おいしそう」「欲しい」とフォロワーに思っていただくことが大切です。
食品関係ではパッケージに季節限定のデザインがあしらわれていることも多いので、そうした時節関係のものを上手く取り入れるなど、ユーザー目線を大事にして、投稿のタイミングやコンテンツ内容を考案することも食品業界では非常に重要かと思います。
また、不二家様のアカウントでは、チョコレートやケーキの断面を見せる手法も効果的でしょう。たとえばチョコレート菓子の「ルック」では、見た目は変わらなくても味によって中身(フィリング)がすべて異なりますよね。そこでチョコレートを切って中身を見せたり、あるいは味を連想させる小物を置いたりなど、クリエイティブをパッと見た時に何の味かがすぐにわかるようにする方法は、意識的に行っていただくのが良いと言えます。
https://www.instagram.com/p/CtOsnEYSJu4/?utmsource=igwebcopylink&igshid=MzRlODBiNWFlZA==
https://www.instagram.com/p/CuEwUVhyGIc/?utmsource=igwebcopylink&igshid=MzRlODBiNWFlZA==
今回のSNSコンサルティングを経て、FinTに対する率直な感想をお聞かせください。
土橋様:不二家が抱える課題を、とても親身になってヒアリングいただき、寄り添った提案をしていただいたと思っています。コンサルティング期間が終了してからも、自社で実践していけるような再現性のある解決策を具体的にご提案・ご教授いただき、本当に大きな糧になりました。
SNS運用に携わるメンバー全体のモチベーションを上げることができたことも非常に良い結果となったと思っており、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。最後に、今後のSNS方針のほか、ブランドとしての展望や目指す姿を教えてください。
土橋様:SNS運用は、当然のことながらこれで終わる訳ではありません。今回FinTさんに教えていただいたようなデータ分析を自社でやっていくことが次の課題になります。
分析の質を維持できるよう自社でのPDCAを回しながら、引き続きアカウント運用を改善していきたいです。
また、今回コンサルティングを受けたメンバーが入れ替わったとしても、そのノウハウを引き継ぎ、継続して行えるようにしていく体制も整えたいと考えています。
アカウントに関しては、現在あまり取り組めていないフォロワーとのコミュニケーションにも注力していけたらと画策しています。皆様に楽しんでいただきつつ、お客様に価値があると思ってもらえる情報をしっかり発信していけるようになれれば幸いです。
村井:今回不二家様とご一緒させていただく中で、コンサルティングが進むにつれてInstagramアカウントのウォールの写真がどんどんと変わっていくのが目に見えて分かったのを覚えています。講義の内容をすぐに実践に進めていただき、かつしっかりと成果を出されていたりなど、各担当者様の真面目さも印象的でした。皆様の意欲やモチベーションの向上に少しでも貢献できたなら、とてもうれしく思います。
また、Instagramに限定した話ではありませんが、不二家様のアカウントには非常に熱量の高いユーザーが多いと強く感じました。
一方で属性で見ると、一定のカテゴリに偏っている印象もあります。個人的にも、全世代から愛されるようなアカウントになっていただきたいですし、そうしたブランドであり続けていただきたいとも思っていますので、10〜20代など若年層のファンを増やす取り組みをできるとより良いのではと感じます。
弊社は社員の大半がZ世代で構成されており、若年層のインサイトを活用したマーケティングを得意としています。すでにご提案したい具体的な施策もありますので、若年層のファン化に向けた取り組みを検討される際には、ぜひご相談いただけたら幸いです。
本日はありがとうございました!
株式会社FinTでは、各SNSプラットホームの運用戦略立案から、画像制作、投稿、プロモーションの実施、効果測定といった運用のトータルサポートをさせていただいております。運用だけではなく、インフルエンサーマーケティングやSNSコンサルなど、SNSにまつわる設計や分析〜実装まで幅広く実施しておりますので、ご相談があればお気軽にご連絡ください。