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インバウンドプロモーション支援会社の選び方|支援内容と費用の考え方

海外マーケティング 公開 株式会社FinT

インバウンドプロモーションの支援会社を選ぶときに見るべきなのは、「多言語対応」の看板ではありません。「対象国の現地に体制があるか」「国ごとの生活者のインサイトを調べたうえで企画するか」「旅行前の接点から来日後の来店・購買までを1つの導線として設計できるか」の3点を軸に比較すると、依頼後のミスマッチを防げます。費用は、対象にする国の数と、任せる施策の範囲で決まります。この記事では、インバウンドプロモーションに取り組む理由、訪日客が頼る情報源、5つの比較軸、費用の考え方、よくある失敗を解説します。

インバウンドプロモーション支援とは

インバウンドプロモーションとは、訪日外国人に日本への旅行前から自社の商品や店舗、地域を知ってもらい、来日中の来店や購買につなげるためのマーケティングです。インバウンド集客、訪日インバウンドマーケティングとも呼ばれます。インバウンドプロモーション支援は、その調査・企画・現地での発信・効果測定を、外部の専門会社が担うサービスを指します。

「インバウンドマーケティング」という言葉には、訪日外国人向けとは別の意味もあります。広告で押し出すのではなく、役に立つコンテンツで見込み客に見つけてもらう手法を指す使い方で、BtoBのWebマーケティングでよく使われます。この記事で扱うのは、訪日外国人に向けたプロモーションです。

訪日外国人向けの施策は、旅行の段階で3つに分けて考えるのが一般的です。旅マエは旅行を計画する前から出発までの期間、旅ナカは日本に滞在している期間、旅アトは帰国したあとの期間を指します。旅マエに行き先や買う物の候補に入っていなければ、旅ナカに選ばれる機会もほとんどありません。

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なぜいまインバウンドプロモーションに取り組むのか

インバウンドプロモーションに取り組む企業が増えている理由は、訪日客の数と消費額がともに過去最高を更新し、市場そのものが大きくなっているためです。

訪日客数と旅行消費額が過去最高を更新している

日本政府観光局(JNTO)の推計では、2025年の訪日外客数は4,268万3,600人でした。前年比15.8%増で、年間の過去最高を更新しています。

出典:日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2025年12月および年間推計値)」

観光庁のインバウンド消費動向調査では、2025年の訪日外国人旅行消費額は9兆4,549億円と推計されています。費目別では宿泊費が36.6%、買物代が27.0%、飲食費が21.9%を占めます。国・地域別に旅行消費額が多いのは、中国、台湾、米国、韓国、香港の順です。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」

訪日客は出発前にSNSと動画で情報を集めている

訪日客が日本への旅行を計画するときに頼っているのは、SNSと動画です。観光庁の同じ調査で、出発前に役に立った旅行情報源(複数回答)を尋ねたところ、上位は「SNS」43.3%、「動画サイト」39.6%、「個人のブログ」23.9%でした。日本政府観光局のホームページは12.2%です。

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」

訪日客は、旅行先や買う物の候補を、現地のSNSや動画で見た情報から決めています。自社の商品や店舗が旅マエに現地のSNSで話題になっていなければ、来日してから選ばれる機会は限られます。

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訪日客が頼る情報源は国・地域によって違う

訪日客が出発前に頼る情報源は、国・地域によって大きく異なります。全体ではSNSが1位ですが、国・地域別に見ると、動画サイトや家族・知人の話がいちばん頼られている国もあります。観光庁の2025年の調査から、出発前に役に立った旅行情報源の上位2つを抜き出しました。

国・地域1位2位
韓国SNS(47.1%)動画サイト(43.8%)
台湾動画サイト(45.5%)SNS(42.7%)
タイ動画サイト(44.9%)SNS(44.1%)
ベトナムSNS(29.2%)日本在住の親族・知人(24.9%)
英国自国の親族・知人(41.5%)SNS(33.2%)

出典:観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」

同じ「SNS」でも、国・地域ごとに主に使われているプラットフォームや、影響力を持つ発信者は異なります。日本向けに作った投稿や広告を翻訳して出すだけでは、現地の生活者には届きにくいのはこのためです。どの国の、どの情報源で接点をつくるかを、対象国ごとに決める必要があります。

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インバウンドプロモーション支援会社に任せられること

インバウンドプロモーションの支援は、現地の調査から来日後の導線づくりまで、6つの業務に分けられます。会社によって対応範囲が異なるため、どこまでを任せたいかを先に決めておくと、見積もりを比べやすくなります。

業務内容
生活者インサイト調査対象国の生活者が日本や自社の商材をどう見ているか、何を理由に買うかを調べる
対象国と施策の設計どの国から始めるか、どの情報源で接点をつくるかを決め、施策の計画を立てる
現地SNSでの発信・運用対象国で使われているSNSでアカウントを運用し、投稿や広告を出す
現地インフルエンサーの起用対象国で影響力を持つインフルエンサーを選び、商品や店舗を紹介してもらう
多言語コンテンツの制作翻訳ではなく、現地の表現や文脈に合わせて動画・画像・文章を制作する
来日後の導線設計旅マエに知った商品を、来日中に店舗やECで買えるように、店舗・ECへの導線を整える

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インバウンドプロモーション支援会社を選ぶときの5つの比較軸

インバウンドプロモーション支援会社は、次の5つの軸で比較すると違いが見えます。

1. 対象国の現地に体制があるか

訪日客に届く企画を作るには、対象国の生活者が何を見て、何に反応しているかを日常的に知っている人が必要です。日本の拠点から翻訳と配信だけを行う会社か、対象国に拠点や現地のチームを持ち、現地の目で企画を確かめられる会社かを確認します。

2. 国ごとのインサイトを調べてから企画するか

訪日客が頼る情報源や、日本で買いたい物は、国・地域によって異なります。最初から施策のメニューを提案するのではなく、対象国の生活者の調査から始め、その結果をもとに企画を組み立てる会社かを見てください。

3. 旅マエから来日後の購買まで導線を設計できるか

現地のSNSで話題になっても、来日中に店舗やECで買える状態になっていなければ売上にはつながりません。旅マエの発信だけでなく、来日後の店舗やECへの導線までを1つの流れとして設計できるかを確認します。

4. 現地のインフルエンサーを見極めて起用できるか

訪日客の旅行計画には、現地のインフルエンサーの発信が影響します。対象国のインフルエンサーと直接つながっているか、フォロワー数だけでなく、エンゲージメントの質(不正な再生やコメントがないか)まで確かめて起用しているかを確認します。

5. 効果を何で測るかを決められるか

インバウンドプロモーションの成果は、投稿の再生数だけでは測れません。現地での認知、店舗への来店、免税での購入、ECでの売上など、何を指標にするかを最初に一緒に決めてくれるかを確認します。

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インバウンドプロモーション支援の費用の考え方

インバウンドプロモーション支援の費用は、どの国を対象に、どこまでを任せるかで大きく変わります。調査だけを依頼するのか、現地での発信や来日後の導線づくりまで任せるのかを決めたうえで、見積もりを比べます。

インバウンドプロモーション支援の費用を左右する5つの条件

費用は主に次の5つの条件で上下します。見積もりを依頼するときは、各社に同じ条件を伝えると比べやすくなります。

  • 対象にする国・地域の数
  • 任せる施策の種類(調査、SNS運用、広告、インフルエンサーの起用、来日後の導線設計)
  • 制作するコンテンツの言語の数と本数
  • 起用するインフルエンサーの人数と規模
  • 支援の期間(単発の施策か、継続的な運用か)

見積もりを受け取ったら、どの条件がどの金額に対応しているかを内訳で確認してください。

FinTのインバウンドプロモーション支援のお見積もり

FinTのインバウンドプロモーション支援は、対象国と施策の範囲に合わせて個別にお見積もりします。どの国から、何から始めるべきかが決まっていない段階でも、ご相談いただけます。

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インバウンドプロモーションでよくある失敗と対策

インバウンドプロモーションの失敗は、施策の中身より始め方に原因があることが多くあります。代表的な2つと対策です。

日本向けの施策を翻訳して発信する

日本で成果が出た投稿や広告を、そのまま翻訳して海外に発信しても、成果が出ないことがよくあります。訪日客が頼る情報源も、好まれる表現も、買う理由も、国・地域によって違うためです。対象国の生活者の調査から始め、現地の文脈に合わせて企画し直すことが近道になります。

対象国を決めずに、複数の国へ同時に広げる

「訪日客全体」を相手にすると、どの国の生活者にも刺さらない、平均的な発信になりがちです。旅行消費額や自社の商材との相性から優先する国・地域を絞り、1つの国で成果の出る型を作ってから広げると、予算を分散させずに済みます。

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インバウンドプロモーション支援会社をお探しの方へ

FinTは、累計460社以上のマーケティング支援と、ベトナム・タイを中心とした東南アジア、台湾・香港などの東アジアでの支援で培ってきた知見をもとに、インバウンドプロモーションを支援しています。各国の生活者のインサイト調査から、現地SNSでの発信、現地インフルエンサーの起用、多言語コンテンツの制作、来日後の店舗・ECへの導線設計まで、戦略設計から実行・効果測定までを一気通貫で支援します。どの国から、何から始めるべきかのご相談から、お気軽にお問い合わせください。

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