この事例の成果
- 月間コメント数が施策前比5倍以上
- 1投稿平均エンゲージメント数が前年比約180%
- 看板キャラクター「リテ子」の平均エンゲージメント数が前年比300%以上
株式会社FinTは、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(以下、SMBCCF)様の公式Xアカウント「ぷろみぃ」「お金の先生リテ子さん」の2アカウントの運用をご支援させていただいています。
前回の事例記事では、金融経済教育キャラクター「リテ子さん」の立ち上げから約4ヶ月でフォロワー1万人を達成した取り組みをご紹介しました。あれから約1年、今回は両アカウントにおける2025年度の施策の進化と、その成果をお伝えします。
SMBCCFのファイナンス事業推進部中園様、同社の社会的価値創造推進部多田様、そして株式会社FinT担当ディレクター澤地に取材をしました。
本日はよろしくお願いします!まずそれぞれのご担当業務と、アカウント運用を通して目指していることを教えてください。
中園様:ファイナンス事業推進部に所属し、「プロミス」の認知プロモーションを担当しています。ぷろみぃには、プロミスのインフルエンサー的な存在になってほしいと思っています。プロミス公式アカウントでは届きにくい言葉を、ぷろみぃが代わりに届けてくれる、そういった役割です。
多田様: 私は社会的価値創造推進部に所属し、金融経済教育活動の企画・推進を担当しています。当社は2011年より金融経済教育を継続しており、2026年4月末時点で累計受講者数が280万人を突破しました。リテ子さんには「リテ子さんに聞けば大丈夫」「ここを見れば安心できる」という存在になってほしいと思っています。

SMBCCF ファイナンス事業推進部中園様
部署も目的も異なると思うのですが、2アカウントを並行してご支援させていただいている背景を教えていただけますか?
多田様:部署内でXアカウントを立ち上げようという話が出た際、中園さんからFinTさんの紹介を受けました。これまでぷろみぃで積み上げてきた知見や成功事例をリテ子さんにも活用できるということ、そして2アカウントの違いを踏まえつつ比較・検討して双方に役立てることができると思ったことが大きな理由です。

SMBCCF ファイナンス事業推進部多田様
アカウント立ち上げから数年が経ち、運用し続ける中での課題感はどのようなものがありましたか?
中園様: 当初はフォロワー数の増加を目標に進めていたのですが、Xのアルゴリズムが変化して、フォロワーがいても投稿が届きにくい状況になっていました。KPI設定の議論も難航し「何を目指すべきか」再考する必要があったんですよね。そこで、投稿への反応数(エンゲージメント)を増やすことで、より多くの人に投稿を届けることができるのではないかと考えていました。そして認知を拡大させるためには、ぷろみぃファンを一定増やすことが重要だなと。
多田様: リテ子さんも1年弱でフォロワー2万人は達成できたのですが、エンゲージメント数が安定しなくて。キャラクターを活かしきれていない感覚がありました。
澤地さんから見た2つのアカウントの課題も同じようなものだったのでしょうか?
澤地:そうですね。具体的にはどちらのアカウントも、エンゲージメントの内訳の多くが「いいね」にとどまっていました。ぷろみぃは応援ブランドの案内役として、リテ子さんは金融の先生として、それぞれユーザーと「会話」が生まれる関係性を作ることを目指せたらよいのではないか?と考えていました。

株式会社FinT 澤地
同じ課題でも、対処方法は異なりますよね。それぞれのアカウントに対して、どのような施策を提案・実施しましたか?
澤地: まずぷろみぃについて、それまでは元気に応援するキャラクターでした。でも今のトレンドとして、特に若年層に人気のキャラクターに共通しているのは”等身大の不憫さへの共感”なんです。一方的に応援されているだけでは、ユーザーは受動的な体験にとどまってしまう。
自分と同じように失敗したり、日常の不憫な場面に寄り添うキャラクターにすることで、心理的距離が縮まると考えました。テキスト投稿の構成も見直し、一方的な発信からぷろみぃ自身の気持ちやユーザーへの問いかけを軸に変更しました。
一方でリテ子さんは、金融知識という親しみを持たせづらいテーマに対して「どう届けるか」という形態にも課題があると捉えていました。そこで、読み込むハードルが低くX上で好まれやすい漫画形式での講義投稿を導入しました。4分割の起承転結構成で、フック部分は都度変化させる設計です。またクイズ投稿もテキストのみから画像の2択式に変更し、タイムラインで目に入りやすく、直感的に選択できて気軽に参加しやすい形にしました。
ここでも、ぷろみぃで検証した表現手法をリテ子さんのブランドトーンに合わせて転用することで、効率よくPDCAを回せる仕組みができたと感じています。
▼「お金の先生リテ子さん」漫画形式の講義投稿
実際に取り組んでみて、数値や反応はどのように変わっていきましたか?
澤地: 嬉しいことに、それぞれのアカウントで明確に成果を出すことができました。ぷろみぃでは月間コメント数が施策前比で約5倍以上の伸びを記録し、1投稿平均エンゲージメント数は前年比約180%、コメント数は前年比約215%伸長しました。
中園様: 数字だけでなく、コメントの中身が変わったと思います。ぷろみぃの似顔絵を送ってくれるユーザーが出てきたり、ぷろみぃの誕生日には大きく盛り上がったり。何度もコメントをくれるユーザーも多くて、好感を持ってもらえているという実感が増してきています。
▼「ぷろみぃ」誕生日投稿
澤地:リテ子さんでも、投稿の平均エンゲージメント数が前年比300%以上に伸長しましたよね。
多田様:そうなんです。全体のエンゲージメント数だけでなく、以前はほとんどコメントがつかなかったのに、今では奨学金など具体的なテーマに対してユーザーさんが自分の経験談を書いてくれたりしています。リテ子さんへのコメントも増えていて、ユーザーのみなさんと会話している感覚が生まれてきました。見せ方にこだわりながらPDCAを回し、投稿形態ごとの勝ちパターンが積み上がってきたことも大きな収穫です。
ありがとうございます。では、これまでお取り組みをさせていただくなかで、良かった点や、FinTに対する率直なご感想があればお聞かせください。
中園様: SNSのアップデート情報のキャッチアップの速さが、他社と比べて突出していると感じています。公式発表前の段階でも仮説ベースで連携していただけるので、早期に判断して舵を取ることができています。成果もきちんと出していただいているので、費用対効果としても納得感があります。
多田様:それに加えてにはなりますが、私たちが叶えたいことに対して一緒にコミットしてくれる姿勢がありがたいです。社会貢献活動という難易度の高い文脈のアカウントに対しても、同じ目線で伴走してくれる安心感があります。キャラクター誕生から息を吹き込んでいくところまで一貫して関わっていただいていることは、他にはない強みだと思っています。
お話しいただいた内容について、澤地さん側の工夫や意識していることはありますか?
澤地: Xは特にアルゴリズムや仕様の変動が激しいので、いち早く情報キャッチアップし仮説もふまえて方針をご提案すること、媒体のスピードに負けないように中園様や多田様が意思決定をできるよう徹底しています。Xでただ運用を続けるだけでは、アカウントの価値を高められないという危機感を常に持っているというのはあるかもしれません。
また金融という専門的な分野でも、自身の感覚やFinTの若手メンバーに確認しながら、等身大の若年層目線を常に入れることを大切にしています。

最後に、今後の展望を聞かせていただけますか?
中園様: おかげさまでぷろみぃは、フォロワー数業界No.1*を達成しました。今後はX上のキャラクターで終わらせず、リアルイベントへの出演や公式グッズの展開など、オンラインの繋がりをリアルな体験へとつなげていきたいです。ぷろみぃのファンを一人でも増やして、そこからプロミスの認知へとつなげていくことが目標です。
2026年2月時点、大手消費者金融業界(SMBCコンシューマーファイナンス調べ)*
多田様: 「日本の金融経済教育といえばSMBCコンシューマーファイナンス」と選んでいただけるブランドを目指しています。それを、リテ子さんを通じてSMBCコンシューマーファイナンスの金融教育の認知を広げていきたいと考えています。見てくださった方が、人生のリスク管理や将来の選択肢を守るための知識を得られる。そんな心理的安全性の拠りどころになることが理想の姿です。今後はInstagramやYouTubeなど、よりデジタルを活用しながら届けていきたいと思っています。
澤地: ぷろみぃはリアルとオンラインを繋ぐ展開へ、リテ子さんは他プラットフォームへの展開へ。それぞれのキャラクターの可能性をさらに広げていきたいと考えています。引き続き、SMBCコンシューマーファイナンス様の目的に寄り添いながら、一緒に挑戦を続けていけたら嬉しいです。
本日はありがとうございました!