縦型動画はスマートフォンの向きを変えずに視聴でき、縦型画面で動画を視聴できます。
昨今、縦型動画を活用した企業のマーケティングも近年非常に増えており、縦型動画の概要、そのメリットに興味をお持ちの方や、「縦型動画の活用を検討中」または「既に試してみたが注目されない」という課題を抱えている方は、多いのではないでしょうか。当社は多くの企業様にSNSに関するサポートを提供しており、こうしたお悩みに対するアドバイスも行っています。
この記事では、縦型動画の作成方法やメリット、成功事例をし、SNS時代における効果的な縦型動画活用を解説します。
1. 縦型動画とは
縦型動画は、スマートフォンの縦向きの画面で最適に視聴できる形式の動画です。通常、YouTubeなどでよく見られる動画は横型で、縦横比が「4:3」または「16:9」が一般的ですが、縦型動画は縦横比が「9:16」になります。
この形式の動画は主にスマートフォン向けのアプリで利用されており、InstagramやTikTokなどでよく見られます。スマートフォンの普及に伴い、縦型動画の需要が増えているのはそのためです。
2. 縦型動画が重要視される背景
縦型動画の普及の背後には、スマートフォンの普及率が高まり、多くの人々が日常的にスマートフォンを使用していることが大きな要因です。スマートフォンは通常、縦向きで持たれるため、縦型動画はより自然な視聴体験を提供します。
また、TikTokをはじめとする、縦型動画を採用したソーシャルメディアプラットフォームの台頭があり、プラットフォームで縦型動画を投稿できることから、コンテンツクリエイターやブランドは縦型動画を積極的に活用しています。この形式の動画は広告配信においても重要な役割を果たしていて、縦型動画は今後も動画コンテンツの重要な一部として成長していくことでしょう。

当社が22年10月に独自で若年層を対象に行なった調査結果ではTikTok、YouTube Shorts、Instagram リールなどの各SNSプラットフォームで、「各SNS媒体の縦型ショート動画を1日平均でどのくらい見るか?」という質問に対する結果を見ると、全体的にはどのプラットフォームも動画視聴時間が5分未満が最も一般的でした。ただし、TikTokの場合、男性と女性の両方で他のプラットフォームに比べて視聴時間が最も長く、約4.5割のユーザーが30分以上の閲覧を行っていることが判明しました。さらに、男性の方が女性よりも、どのプラットフォームでも30分以上利用する割合が高いことも明らかになりました。
参照:【若年層350名を対象】縦型動画に関する調査を公開!縦型動画を見て購買行動する分野、女性1位はコスメ・美容。男性1位は芸能・エンタメ。
3. 縦型動画の特徴
縦型動画にはいくつか特徴があるので解説します。
スマートフォン向け設計
縦型動画は、スマートフォンの縦向きで最適に表示されるように設計されています。これは、ユーザーがスマートフォンを縦に保持して動画を視聴する習慣に合わせたものです。実際、総務省の「令和3年版情報通信白書」によれば、主要な情報通信デバイスの所持状況に関して、私用のPCの所持率は70.1%であるのに対し、スマートフォンの所持率は86.8%に上昇しています。この事実から、「多くの人々がスマートフォンを使用して動画を視聴している」と仮定できるため、画面を横に回転させずに動画を楽しむことができるようになったのも特徴の1つです。
参照:情報通信機器の保有状況
高いユーザーエンゲージメント
縦型動画はユーザーエンゲージメントを高めるのに効果的です。ユーザーは画面をタップして簡単に次の動画に移動でき、コメントやリアクションを追加しやすいため、コミュニケーションが活発に行われます。
また、縦型動画はリアルタイムでの対話にも適しています。ライブストリーミングやコメントを受けて即座に応答する形式は、ファンとのコミュニケーションを強化できます。
クリエイティブな表現
縦型動画のフォーマットは、クリエイティブな表現に適しています。特定のアプリやプラットフォームに合わせたフィルターやエフェクト、テキストを追加しやすく、アプリの独自の特性を活かしたコンテンツを制作できます。例えば、TikTokでは様々なエフェクトや音楽を提供しているため、媒体を通して独自性や話題性を自由に表現し加えることができます。
4. 縦型動画のメリット
これまでにSNSマーケティングにおいて460社以上を支援してきた当社が考える、縦型動画のメリットは以下です。
4-1. エンゲージメント率や視聴完了率が向上する
縦型動画の特徴で説明した通り、スマートフォンの縦向きの画面に最適化されているため、ユーザーの視聴体験を向上させます。この特性により、エンゲージメント率や視聴完了率が向上し、視聴者がコンテンツに集中しやすくなります。また、縦型動画はスクロール型のプラットフォームで効果的であり、視聴者がスムーズに次のコンテンツに移行しやすいため、コンテンツの吸収が促進され、ブランドやメッセージの伝達が強化されます。
4-2. Z世代や若年層に届きやすい
縦型動画は、Z世代や若年層に特に受け入れられやすいメディアフォーマットです。Z世代にとって、スマートフォンが彼らの主要な情報ソースであり、スマートフォン向けの縦型コンテンツは日常的に利用されているからです。この世代はTikTokなどのスクロール型のアプリやSNSを頻繁に使用し、縦型動画はそのスクロール体験にシームレスに統合されています。そのため、縦型動画はZ世代や若年層の日常生活に対応し、彼らにより身近な形で情報やエンターテインメントを提供できるため、多くの企業にとって魅力的なコミュニケーションツールとなっています。
Z世代マーケティング成功事例5選!価値観を捉えた戦略とは!Z世代とは1997年から2012年に生まれた世代を指す言葉で、一般的に「ジェネレーションZ」とも呼ばれます。昨今、Z世代をターゲットとした商品やサービスが増加しており、彼らをターゲットとしたマーケティングが注目を浴びています。
4-3. 画面が大きく没入感がある
縦型動画は、スマートフォンの画面を大いに活用し、視聴者に没入感を提供します。通常、縦型動画は画面を縦にフル活用するため、視聴者はコンテンツに没頭しやすく、よりインタラクティブな視聴体験を楽しむことができます。この没入感により視聴者がコンテンツに集中しやすいため、メッセージや情報がより効果的に伝わります。特に、スマートフォンの画面が日常的に使用されているため、縦型動画は視聴者にとって馴染み深く、引き込む力を持っています。
5. 縦型動画の作り方
縦型動画の制作にはいくつかの重要なポイントがあります。まず、画面の縦寸法に合わせたコンテンツを設計し、テキストや視覚的な要素を最適な配置に調整することが大切です。また、視聴者のスマートフォン画面で見やすく、わかりやすいデザインを考える必要があります。さらに、縦型動画は短くコンパクトにまとめることが求められるため、伝えたいメッセージやストーリーを簡潔かつ効果的に表現するスキルも必要です。最後に、音声や音楽の品質にも気を配り、視聴者にとって聞きやすい環境を提供することが成功の鍵となります。
下記の記事では縦型動画において成果を生み出す秘訣を解説しています。特に企画と動画構成における秘訣を詳しく解説しているのでぜひご確認ください。
バズを生み出す縦型ショート動画とは?成果を生み出す秘訣とSNSマーケティング上の成功事例
6. 縦型動画を活用できるプラットフォーム
縦型動画を利用できるプラットフォームは多岐にわたり、TikTok、Instagramリール、YouTubeショートなどがあります。それぞれに独自の特徴があり、選択に検討が必要です。

TikTok
TikTokは優れたアルゴリズムにより、新しいコンテンツに出会いやすく、トレンド好きのユーザーが多いため、バズが生まれやすい特徴があります。
Instagramリール
InstagramリールはInstagram内の機能で、視覚的な要素が強調され、音楽なしで視聴されることも多いため、ビジュアルが重要です。
YouTubeショート
YouTubeショートはYouTube内の機能で、長尺動画を見ないユーザーに向けて視聴のきっかけを提供できる場所です。ユーザーの視聴態度が異なり、暇つぶしに利用されることが一般的です。各プラットフォームには異なるターゲット層やコンテンツの傾向があるため、戦略的な選択が必要です。
7. インフルエンサーとの縦型動画の活用事例
当社はこれまで多岐な業界でSNSマーケティングにおける、インフルエンサーとの縦型動画の活用をご支援させていただきました。今回は他社と自社の成功事例を併せてご紹介させていただきます。
事例①:カンロ株式会社様マロッシュ

飴を主力とする製造メーカー、カンロは、特に10代から30代の女性ワーカーを対象にした商品であるマロッシュのマーケティングで、TikTokの縦型動画を積極的に活用しています。このデジタル接触の戦略により、SNSを利用し、TikTokを中心に展開した結果、売上目標に対して3から6.8倍の売上を記録しました。認知度向上とブランドの記憶に残る印象を強化するため、TikTokの縦型ショート動画を利用し、ユーザー生成コンテンツ(UGC)数の増加を促し、バズを生み出しました。また、人気インフルエンサーを起用し、ハッシュタグチャレンジを展開しました。詳細については、当社のウェビナーで、カンロ株式会社マーケティング本部ブランド開発部チームリーダーである高島稔昭氏をお招きし詳細をご紹介いたしましたので、以下のリンクからご確認いただけます。
【イベントレポ】Z世代を狙ったTikTok活用で売上計画比約200%達成!カンロ「マロッシュ」から見る「TikTok売れ」を引き起こすカギ今回は、2022年12月20日 (火)12:00~18:00 / 12月21日 (水)12:00~18:00に開催された【SNSミライ会議】SNSの今を振り返り未来を見据える2日間にて、ご登壇いただいた、カンロ株式会社マーケティング本部ブランド開発部チームリーダー高島稔昭氏の「Z世代を狙った」
事例②:大塚製薬株式会社様ファイブミニ

1986年にリリースされ、多くの人に愛されるロングセラー商品「ファイブミニ」は、特に若い世代への認知度向上が求められていました。この課題に取り組むため、TikTokを活用してZ世代にアプローチしました。TikTok上でのユーザー生成コンテンツ(UGC)が急速に拡散し、実店舗での販売(POS:Point Of Sales)が2倍に増加しました。UGCのバズが生まれた後、人気のあるインフルエンサーを利用し、Spark Adsを実施しました。これにより、単なる一過性ではなく、継続的な購買へつながり、売上も持続的に成長しています。
事例③:花王株式会社様リップモンスター

花王株式会社の新商品「リップモンスター」は、特に10〜20代の女性をターゲットに認知度を高めるために、縦型動画を活用した成功事例です。この商品は発売前からYouTubeや口コミ施策を積極的に展開し、まずは種まきを行いました。そして、発売当日には人気クリエイターを起用し、彼らの縦型動画を中心に展開しました。
このキャンペーンでは「Spark Ads」と呼ばれる広告手法も駆使し、これにより、クリエイターの縦型動画が大きな注目を浴び、多くの口コミが拡散されました。特に、縦型動画はスマートフォンの画面にフィットし、視聴者の没入感を高めることができるため、効果的なコミュニケーション手段として活用されました。新商品「リップモンスター」の成功は、縦型動画とインフルエンサーマーケティングの組み合わせによるもので、ターゲット層に魅力的に訴えかける施策となりました。
事例④:日本ロレアル株式会社様 Fit me

日本ロレアル株式会社の「Fit me」は、インフルエンサーマーケティングと縦型動画の成功事例として注目されています。このキャンペーンでは、商品の認知度拡大を主な目的とし、ターゲット層として10〜20代の女性を設定しました。その結果、ブランドリフト調査において33%の増加が記録され、売り上げも施策前と比較して1.3倍に増加しました。
キャンペーンの一環として、人気K-Popグループを起用し、特にSNS広告の「TopView」を活用し、大規模な認知獲得が実現しました。また、商品の信頼度を高めるために、クリエイターとのコラボレーションを実施し、広告感の少ない投稿を通じて、商品への信頼度を醸成しました。
このキャンペーンの成功は、縦型動画を通じて若年層の女性にアプローチし、信頼性のあるインフルエンサーを活用することで、ブランド認知度の向上と売り上げ増加につながった素晴らしい事例です。
インフルエンサーマーケティングの費用と料金相場とは!成功させるための鉄則を解説!インフルエンサーマーケティングは、影響力を持つ人物であるインフルエンサーを活用するマーケティング戦略です。インフルエンサーマーケティングの成功には正確な費用計算と戦略的なアプローチが欠かせません。
8. まとめ
本記事では、縦型動画についての基本情報から、特徴やメリット、そして作り方などについて詳しく解説し、インフルエンサーとの成功事例も紹介しました。
縦型動画は、今やデジタルマーケティングにおいて欠かせないツールとなっており、その力を最大限に活用することがビジネスにおいて重要です。各プラットフォームごとに異なる特性を理解し、適切な戦略を展開することで、効果的なリーチやエンゲージメントを実現できます。
縦型動画を活用したいと考えている場合は、ぜひこの記事の内容を参考にして、効果的なキャンペーンを展開してみてください。当社でも縦型動画のサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。